もうすぐ美術・デザイン系大学(学科)の卒業展シーズンですね。
また今年も若い才能が世に出てくるわけですね。
僕らが卒業展をしたのはもう3年前のこと。
そういえば、ちょっと前の事になりますが、前号の「デザインノート」に僕の卒業制作がチラッと載っていました。僕が卒業した、拓殖大学工学部工業デザイン学科の特集の片隅に。

僕が製作した『色のいろは』は子どもでも大人でも楽しめる色カード。DICやPANTONEなどの色見本帳からアイデアのきっかけを頂きました。
日本やその他の国で昔に名づけられたいわゆる『伝統色』は、動物や植物、あるいは衣・食・住の、生活に密着したとこから名づけられていて、例えば竹ひとつとっても、「若竹色」「青竹色」「老竹色」など、その状態で変化する“色”にいちいち名前を付けていた。
でも現代人は、幼稚園の頃は12色くらいの色鉛筆で「赤」とか「青」とか「黄土色」とか、ざっくり認識しちゃうでしょ。中高生になっても、普通は多くて36色くらい。
でも、もっと多彩な色を認識したり、感じる事ができれば、世界はもっと鮮やかなはずなんですよ。
いわば、『色育(しきいく)』のための道具ですね。食育とかのようにね。
大人も楽しめ、資料性も出せるよう、RGBとCMYKのパーセンテージやDICナンバー、色名の由来なんかも網羅してあります。

今思えば、大学で学んだこと全て詰め込もうって思いで卒業制作のプランニングをしたせいで
毎日死ぬほど大変でしたが。
研究室の畑中先生にはとても迷惑かけたし、岩原にもものすごい手伝ってもらったおかげでやっとできたし、
コスモテックの青木さんにパッケージの印刷をお願いして、そのおかげで今もものすごくお世話になっている素敵な出会いもあった。
自分の限界以上のことをやりすぎることはちょっと気をつけなければいけない部分だけど、自分の手の届く範囲のことしかやらなければ新しいブレイクスルーは生まれない。
結局、それぞれ自分の「ちょうどいい」を見つければいいってことですね。
そんなわけで、これからデザイナーを志す皆さん、デザイナーとして社会に出る皆さん、卒業制作提出間際な皆さん、頑張ってください。僕らも頑張る。
デザインノート No.28 『ロゴ・マーク』
